こんにちは、もがきママです!
皆さんは、生理についての悩みはありませんか?
生理痛やPMS、更年期障害など、女性の心や生活を何かと左右するのが女性ホルモンや生理だったりしますよね。
私は産後に生理痛と排卵痛が酷くなってしまい、婦人科で【月経困難症】と診断されました。その治療薬として超低用量ピルを処方され、それにより今では生理周期が3カ月に1回となっています。
避妊効果ばかりが着目されがちなピルですが、ピルはとても効果的な生理痛の治療薬です。私の場合、ピルのおかげで生理の煩わしさから解放され、PMSもほとんどなくなり、ホルモンに左右される頻度が大幅に減ったので、心身ともに快適に過ごせています。
そんな私の場合の体験談を綴ります。
これは私の体験談です。また、ピルには副作用もあり、使用できない人もいます。すべての人に私が感じた効果が当てはまるわけではありません。あくまでも個人の一例としてお読みください。
生理痛があるのが[当たり前]だと思っていた
出産前は生理痛なんて感じたことすらなかったのですが、産後、生理痛と排卵痛が酷くなってしまいました。
立っていられない程の下腹部の引き攣れ感。腹痛からの下痢。それが生理2日目と排卵時の月2回ありました。生理痛の痛み止めは飲んでいたものの、たいして効果がありません。育児や家事に支障が出るレベルの痛み。しかし、生理は生理痛があるものが普通と勝手に思い込んでいたので、我慢し続けていました。
しかし、「病院へ行った方がいい」という友人からのアドバイスを受け、婦人科を受診することにしました。
先生から「生理痛があること自体異常だ」と言われる
受診した結果、【月経困難症】と診断されました。
月経にともなって下腹部痛などの症状がおこり、日常生活に支障をきたすことから、治療を必要とする疾患のこと。
また、治療をせずにこのまま放置しておくと、60%以上の確率で子宮内膜症を発症する可能性があるとも先生から言われました。
そしてもっと衝撃的だったのが、生理痛が起きている時の体内での動き。
生理は厚くなった子宮内膜を外に押し出すために、子宮が収縮します。その時の収縮が強すぎてしまい(=生理痛)、排出されるはずだった血液が卵管を逆流し、体内に飛び散ってしまっているのだそう!
本来ならば、生理に痛みは伴わない。痛みがあること自体異常だと認識しなきゃダメなんだとも仰っていました。
今までの認識の甘さを反省しました。
治療薬として超低用量ピルを処方される
そこで、治療薬として超低用量ピルのジェミーナを処方されました。
これは、「毎日同じ時刻に連続して77日間服用し、その後7日間お薬を飲むのを休む」というスケジュールで使用するもので、ピルの働きで排卵を抑制し、子宮内膜が厚くならないようにすることで、痛みの原因となる物質の「プロスタグランジン」の産生を抑え、月経困難症の症状を軽減させるものです。
万が一、飲み忘れた場合は気づいた時にすぐ服用すれば問題ありません(避妊効果は軽減する可能性があります)。
このピルを飲んでいると、生理は薬を飲まない7日間にやってきます。よって、生理周期は3カ月に1回となります。
【低用量ピル】と【超低用量ピル】の違いは?
女性ホルモンの含有量の差を表しています。低用量よりもさらに女性ホルモンの含有量が少ないのが超低用量ピル。長期的な服用に向いているピルで、閉経まで継続利用できるそうです。
ちなみに、治療薬ですので保険適用です。私の場合、3カ月分のピルで7500円前後でした。
ピルの副作用【血栓症】
ピルには副作用があります。頻度は少ないものの、血栓症のリスクが高まります。
血栓症とは一般的にエコノミー症候群の名前で知られていますが、血栓ができた場所によっては最悪の場合、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性もあります。これは初期の頃に起きやすく、長期服用すれば体がピルになれるため、リスクは減ると言われています。
しかし、少しでもリスクを減らすために定期的な受診(来院時、必ず血圧と体重測定があります。定期的に内診や血液検査もします)や禁煙、こまめな水分補給、適度に体を動かすことはとても大切です。そして、突然の酷いむくみや痺れなど、異常がある場合は【ピルを服用中】であることを告げたうえで早めに受診するべきです。
リスクを理解してから服用することが大事。海外からネット通販を利用している人もいるそうですが、医師の管理がない状況で服用するのは危険だと私は思います。
ピルを服用するメリット
私の場合、ピルの副作用を理解した上でも使うメリットの方が大きいと感じ、服用を決めました。
ピルのメリットには一般的に次のようなものがあります。
- 生理痛や月経不順、PMSの改善・緩和
- 99.7%の避妊効果
- 子宮体癌、卵巣癌、大腸癌のリスクを下げる効果
- 生活スケジュールに合わせて生理日をコントロールできる
- 排卵を抑制するので、計画的な妊娠が期待できる
- 肌荒れの改善など
ここで興味深いのが、排卵を抑制するので、計画的な妊娠が期待できるというポイント。
卵子の数は、生まれた時に個数が決まっていて、一番多い状態が赤ちゃんの時で約200万個。その後年齢を重ねるにつれ、自然消滅や排卵・生理を繰り返す中でどんどん卵子の数が減っていき、30代では約2~3万個まで減少してしまう。だからこそ、本当に妊娠を希望する時に質の良い卵子を使えるように、無駄な排卵は抑制(=卵子温存)しておいた方が良いのだと先生から教わりました。
先生の話には他にも興味深いものがありました。いくつかあげると、
- 欧米ではピルを使ってる人がほとんどで、生理を1年に1回にするものもある。
- 生理痛や生理の煩わしさから解放されたことで、ピルを服用している人の方が成績や年収がアップしているという研究結果もある。
- そもそも現代人の生理は多すぎる。昔は生理の生涯回数は100回ほどだったが、今は約450回。約4倍となっている。人類史上稀にみる子宮の酷使だ。
- 女子サッカー元日本代表の澤穂希さんは、現役時代ピルを服用し、生理周期をコントロールし、試合に重ならないようにしていた。
細かい数字等についてはうろ覚えの部分があります。雑談程度の話として受け止めてください。
私の主治医は、30代女性で女の子のママでもあります。先生は上記の考えから、娘さんには生理が始まったらピルを服用させるとも仰っていました。
実際に約1年服用してみての感想
そもそも独身の頃から妊活を始めるまで、低用量ピルを服用していたのでピル自体に抵抗感はありませんでした。当時はPMSと避妊目的。生理痛はほとんどありませんでした。
今回、生理痛緩和をメインにして服用した結果、あれほど痛くて寝込んでいたのが嘘のように楽になりました!生理痛や排卵痛が全くなくなり、3カ月に1回の生理も普通用ナプキンで収まる程度。内膜が厚くならないので生理そのものが来ない時もあります(異常ではないと医師に確認済)。PMSもほとんどないので、ホルモンによって感情の起伏が大きくなることもなく、気持ち的に凄く楽です。以前からホルモンに支配されている感じが個人的にすごく嫌で、自分の人生は自分の意思でコントロールしたい、ホルモンに左右されるなんてまっぴらだ!という思想の私にはとても合いました。そして幸いにも副作用は出ていません。
しかし、まだ体がピルに慣れ切れていない部分もあるのか、生理ではない時におりものシートに収まる程度の出血がある時がたまにあります。先生曰く、超低用量ピルなので効果もゆっくり体になじんでいくので、使う時間が長くなればこのような出血もなくなるとのことでした。
3カ月で約7500円、定期的な受診が必要、副作用の危険もあるという部分を加味しても、私は服用して良かったです。問題がなければ閉経まで続けていきたいと思っています。
ピルは自分で自分の体をコントロールできる手段の1つだと思う
女性として生まれたならば、有無を言わずに受け入れなくてはいけなかった生理現象を自分でコントロールできる時代になりました。個人的には画期的なことだと思っています。
しかし、新しいものや慣れていないものを取り入れるのには勇気がいります。
でも、生理に関して悩みを持っているならば、もしかしたらピル使うという選択肢がその悩みを解決できるかもしれません。
そのためにもリスクをよく理解し、医師の指導のもと、正しい使い方で取り入れて欲しいと思います。
また、私には合いましたが誰しもに効果が出ると言うものではないと思いますので、この記事もその点をご理解頂きたいと思います。
生理再開のための医師のアドバイスが想像を超えてきたー!
追記:ピル服用のドクターストップがかかってしまいました。
精神的支えとなっていたピルでしたが、ある夏の日、突然の閃輝暗点(目がチカチカして見えづらくなる)を伴う片頭痛を発症してしまい、ピル服用のドクターストップがかかってしまいました…。
ピルには血栓症のリスクがあるので、ドクターストップも致し方ないのですがかなりショックでした…。こちらの記事にまとめましたので、宜しければご覧ください。
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