今を見つめ直すためにも私的夏休みをのんびり過ごそうと思っていたのですが、このタイミングでまさかの娘の登園拒否が始まりました。

はじめての幼稚園登園拒否
4月の入園から当たり前のように幼稚園に通っていた4歳娘でしたが、入園から半年のタイミングで突然幼稚園に行きたくないと訴えました。
制服を着替えるのもグズグズで園バスの時間に間に合わないので自転車で園まで送迎することにしたのですが、園についても「やだ。ママと一緒にお留守番してたい」の一点張り。そして最後にはワンワン泣き出し暴れてしまいました。
息子の時にも登園拒否を経験したことがなかったので、どう対応するべきか正直困ってしまいました。
真意はどこにある?
この 「ママと一緒にお留守番してたい」 の意味の中に隠れる本音は何か?
本当はお友達とうまくいってないのかな?
何か嫌な出来事でもあったかな?
もしくは本当に私を一緒にいたいだけなのか?
娘の心を探ろうとあらゆる質問をしてみるも、まだまだ言葉が拙い4歳児。
本人も自分の気持ちをうまく伝えられないし、私もくみ取れない。
それでも給食やお弁当が嫌だってヒントはゲットすることができた。
頑張って無理していたのかもしれない
娘は普段からとても食が細い。胃が小さい。
だから他の人が3食でたべる分量を5~6食にわけて食べる感じだ。少ない量でお腹がいっぱいになるけど、すぐにお腹が空いてしまう。ま~お菓子は食べるから一概には言えないかもしれないけども。
それでもいつも給食のお皿はピカピカにしてくるし、お弁当箱も毎回空っぽで帰ってくるので「なんだ!幼稚園なら食べれるんじゃん!」と母親の私はのんきに考えてきた。
でも、本当は違かったのかもしれない。
先生に給食時間の様子をきくと、たしかに食べるのが遅くて残って食べてることもあると言っていた。それでも頑張って食べきることもあるし、残すこともあると。
あ~これかもしれないな。
娘は家では喜怒哀楽や主張がはっきりしているけど、外ではとてもシャイで控えめな性格だ。周りの様子をよく見ているし、目立つことも好きではない様子だ。
そんな子が一人残って食べるなんて、相当なプレッシャーを感じていたかもしれない。
そんな姿を想像するだけで胸が締め付けられる…。
さて親はどう対応しようか
現時点でこれかなという原因の1つが分かったけれども、さて親はどう対応するべきか。
まず娘と先生に「給食は残していいよ」「給食はもっと少なくしてください」と伝えた。
先生に直接伝える姿を見せることで、娘自身が「あっ本当に残して良いんだな」と思ってもらいたかったからだ。
娘の登園拒否の理由が「給食」であれば、これでクリアされるはずだ。
それでも、娘は頑なに登園を拒否している。
無理くりでも幼稚園に押し入れるか?
それとも休ませるか?
この判断って本当に難しい。
自分の経験上、泣いても行かせればケロっとした顔で帰ってくると思う。一時保育の時もそうだった。慣れちゃえば平気になる。子供の適応力はすごい。そんな時は「行っておいで!」と背中を押すことも必要だと思う。幸いにもお友達とはうまくやっているような様子もうかがえたし。
それでも今回気になったのは入園から半年たった今での登園拒否だってこと。
「大丈夫っしょ!」と私の主観で押し込んだことで、娘のSOSを見逃してしまわないかという懸念。
伝えられないだけで本当の理由が潜んでいるかもしれない不安。
「ママー!」と泣き叫び手を伸ばす娘を置いていくことで娘からの信頼を失わないか、とか。
まだまだ未熟な私は色々考えてしまう(ちなみに夫は泣きそうになりながら「もういいよ、連れて帰ろうよ…」と心挫けていたな)。
小さな自信を積ませる
今、娘は心が挫けている。
幼稚園で過ごす時間に不安を感じている。
そんな娘に「大丈夫だから、行っておいで!」というのは少し荒療治のような気がした。
今の娘に必要なものは、
- 幼稚園が安全で楽しい場所という思いを取り戻すこと。
- 幼稚園で過ごせるという自信を取り戻すこと。
- 本当に給食を残していいんだという実感を得ること。
この3つだと感じた。
大きな目標を達成するまでに小さなスモールステップを積むことが重要だとコーチングで学んだしね(あれ~これ私にも言えることかもです~泣)。
あと、子育てで子供のイヤイヤに向き合ったことで「折衷案」が有効だと感じた経験があった。子供の意思も尊重するから親の意思も尊重するよ。のスタンス。

ゆえに「娘の行きたくない」と「私の行っておいで」の落としどころを探ることにした。
それがうちの場合は、給食前に早退する。ってところだった。
この落としどころに娘も納得してくれたので、一週間ぐらい幼稚園に9時~11時までの2時間滞在生活を続けていました。

ここだけの話。
2時間滞在の幼稚園に送迎だもん、私結構忙しかったよー。自分の人生に思いを馳せる時間的余裕もなく過ごしていました。働くとか、勉強するとかそういう時間が過ごせるのも子供が当たり前のように幼稚園に行ってくれることが大前提の上に成り立っていたんだなと感じさせられました。
そして今日…
娘は久しぶりに給食込みの幼稚園に行きました。
この一週間で少しづつ自信を取り戻せたのかな?不安な表情を見せながらも自分から私の手を放してゆっくり教室に入っていきました。
小さな体と心で覚悟を決めて歩き出す姿にグッときちゃったよね…
もうすぐ給食の時間だけど、大丈夫かな?
親の私の方がソワソワした時間を過ごしているような気がします(笑)
帰ってきたらギューッと抱きしめてあげたい。
早く笑顔がみたいな。
同じ立場にならなければ分からない世界
Twitterを見ていると、不登校や引きこもりで悩む方をよく見かけます。
「大変だよね」と共感するも、正直本当の大変さを理解できていなかったと思う。たぶん今でも親御さんの心労や苦悩・葛藤を理解しきることは到底できない。
それでも子供の思いに対してどう親として行動するべきか、何度も悩んで葛藤してもがきながら「我が家の形」を手探りで見つけ出そうと必死なんだろうなと感じることができた。
どんな選択が正しいかは振り返った時にしか分からない。
学校に行って欲しい気持ちはあるけども、行くことが唯一の正しい選択ではない。
子供の気持ちを尊重してあげられる親でいたい。
それでも家に居続けることで多くの貴重な経験をするチャンスを逃すことに大きな不安も感じる。
学校生活での経験は貴重だと感じれる経験を多く積んできたからだ。
本音を言えば子供が家にいたら働きにもいけない。自分の人生を思い通り歩けない。
八方塞がり。
悩む。悩む。本当に不安。
心から大切な存在だからこそ胃がキリキリするほど悩むのだ。
そんな中で絞り出した答えを外野はとやかく言えないよ。言っちゃいけないよね。
コーチングをする者としても、一人の人間としても、事象の裏に隠れているたくさんの思いを忘れちゃいけないなって思わされたよ、ほんと。
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