①の記事の続きです↓
本格的な隔離生活が始まった
仲たがいしたままの隔離生活が始まった。
私が思うようにやらせてもらえるという事だったので(かなり不本意のようだったが)、徹底的に接触を減らす対策をとった。
私が夫に課した策とは次のようなもの。
- 別室で14日間過ごしてもらう
- 食事も寝るのももちろん別室
- 部屋から出るのはトイレ、お風呂、歯磨きの時だけ
- 子供には一切触れない
- 部屋から出る時は必ずマスクをつける
- 台所や冷蔵庫などを開けざる負えない時は手袋着用
- トイレ、洗面所も共有しない
- タオルも歯磨き粉も共有しない
- お風呂は最後に入る
- 換気をこまめにする
食事中は人と人との距離が近いし、口を開けたり、しゃべったりするので感染の危険性が高いらしい。なので、確実に別室で食べてもらった。
台所関係を触る際は、このような使い捨て手袋を使ってもらい、使い終わったら捨てる。を徹底してもらった。
厳しいと思いつつも、絶対に感染を食い止めたかったので、全て徹底してもらった。
幸いにも戸建てに引っ越したばかりだったので隔離する部屋もあるし、トイレも洗面台も2つある。1ヶ月前のマンション暮らしの時では、ここまで徹底できなかったと思う。
そんな中、夫も色々と国の指針を探したようで、この資料を自ら見つけてきた。
この厚生労働省の具体的な指示のおかげで、夫も自身が行っている厳しい隔離は理にかなったものだと理解したようで、ここからは納得して隔離生活を行ってくれるようになった。
衝撃の事実が発覚!
週が明け、保健所との連絡が取れた会社から電話が入った。
そこで衝撃の事実が告げられた。
濃厚接触者と思われていた夫は、厳密に言えば、濃厚接触者ではないと言うのだ。
濃厚接触者の定義は、感染者に症状が出てから接触していたかどうか。
今回の場合、感染者である同僚は退社後から症状が出たようで、その時夫は一緒にいなかった。つまり、濃厚接触者にはならない、と言うのだ。だから、自宅待機命令は解かれ、会社に出社しても良いことになった。
正直、安堵した。
でもすぐに、思い直した。
本当にそれで大丈夫なのか??
ウイルスの潜伏期間中も感染力はあると聞いたことがある。しかも症状が出た時には一緒にいなかったけれども、症状が出るほんの数時間前までは一緒にいたのは間違いない。そんなちょっとの差の人間を満員電車に乗せ、出社させて良いものなのか?
不安と疑問しかない。
やはりリスクを考慮し、引き続き自宅待機=テレワークを、そして感染の危険性を最小限にするために濃厚接触者としての生活を継続することに夫婦で決めた。
ちなみに、感染した同僚は入院し、会社は消毒されたそう。
お世話をする人の負担はかなりのものだった…
夫婦で足並みを揃えられたし、ここからはもう気合で14日間を完走するしかない。そんな思いでいっぱいだった。しかし、はじめは気合でどうにかなったものの、体力精神面ともに本当に辛い14日間となった。
【私の1日のスケジュール】
7時:起床→夫の朝ごはんを作り部屋に運ぶ
8時:子供と私の朝ごはん
9時:掃除洗濯
10時:夫のお昼ごはんを作る。おやつ、お茶を持っていく
11時:子供を公園へ連れ出す
12時:夫は作り置きしたお昼ご飯をチンして部屋で食べる
13時:帰宅→子供のお昼ごはん
14時:洗い物→ようやく休憩
15時:夫におやつを持っていく
16時:洗濯物畳む、お風呂掃除
17時:お風呂、夕飯作る、
18時:夫に夕飯を届ける。子供と夕飯を食べる
20時:片付け
21時:就寝
書き出すとこんな感じ。
個人的には、4歳2歳の子供の世話をしながら買い物や公園遊びに連れていくだけでもかなり体力を消耗する中、夫の3食+おやつの用意は本当に大変だった…。おやつの用意ってやりすぎじゃない?と思われるかもしれませんが、狭い部屋で隔離されている夫も「症状が出るかも…」と精神的にしんどいと思うので、少しでも明るい気分になって欲しかったし、「おやつが欲しい」「お茶が飲みたい」と部屋を安易に出られては意味がないと思ったので、頑張った。
子供の対応もそう。
父親の存在を感じているのに一緒に遊べない、抱っこしてもらえない子供へのフォローや、隙があればすぐ夫にしがみついて離れないパパ大好きな子供達を近寄らせないようにする対応もとにかく大変だった。
私の体力精神面は、もうボロボロ。
1時間あるかないかの休憩時間はお昼寝しなきゃ体がもたなかったし、常に疲労が抜けない。息切れするし、口癖のように「しんどい…」「疲れた…」が出てしまう。
夫に接する時は、必ずマスク着用。肌にも服にも一切触れない。夫が使ったタオルも直に触らない。とにかく換気換気換気…。神経を張り詰めることばかりでした。
そして何より、インフルのような感染症とはまた違う怖さや緊張感が常にある。
夫が何気ない咳をするだけでビクっとしたし、毎朝体温を聞く時もドキドキした。
感染力が強く、薬がない未知のウイルスとの見えない戦いを一人でしている感覚は孤独と恐怖そのものだった。
夫にも親にも頼れない。誰かに話したら悪い噂が広まってしまうかもしれない…。
もう自分しか頼れる人はいない。
絶対に子供を守る!感染させるものか!と、気持ちを奮い立たせるしかできない必死な毎日だった。
もしもに備え、買い出しに行く
会社から夫が濃厚接触者だと言われて、別室隔離をしたあとすぐに行ったことは、買い出し。なぜなら、もし夫に症状が出たら、今度は私と子供が濃厚接触者となり、外出の制限がかかる。その時のために当面の食料を確保しておく必要があると思ったからだ。
そこで、冷凍できるおかず類(からあげや冷凍野菜)や保存食(乾麺や缶詰)を備蓄した。
ちなみに、濃厚接触者の家族(厳密に言えば濃厚接触者ではなかったのですが)に行動制限はありません。買い物にも普通に行けます。これは国の方針に書いてありました(どの資料かは忘れましたが…)。
非常事態を支えてくれた本当に役に立つ宅食サービス
なんの虫の知らせか。
偶然にも夫が隔離となった数日後から調理キットを宅配してもらうサービスを始めることになっていたので、これが本当に役に立った。
これは夕飯のメニューを、野菜や肉などの材料をあらかじめカットした状態で届けてくれて、それを調理するだけで良いという時短が叶う便利なサービスだ。
この非常事態の中で、毎日夕飯の献立を考えたり子連れで食材を買いに行くのはかなりストレスだったと思う。それに外出自粛指示の直前、テレビではスーパーに駆け込む映像がよく流れていたが、買い出しに行かなくても食材を確保できている安心感は半端なかった…。そして何より、感染リスクを最小限にするためにも、出来る限り人混みに行くのは避けたい。そういう意味でこれからも役に立ってくれるサービスだと強く感じた。
私が使っている食材宅配サービスのヨシケイさんは置き配も出来るので、宅配してくださる方のリスクも考慮し、置き配ボックスで対応してもらいました。
たぶん、このサービスを使ってなかったら14日間やり抜けなかったと思う(私は料理のレパートリーが少なすぎるし、そもそも料理は苦手だし、栄養バランスを考える余裕なんてなかっただろうし…)。今後も継続予定の本当にやっていて良かったと思えるサービスだった。
これからどう状況が変わるか分からない。お試しだけでもやって、食材確保の手段の1つを経験しておくと強い味方になってくれると思う。
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